先生って言う名前の人
なんて言えばいいのかわからずに沈黙が続いてしまって、先生はごめん、と言ってあたしの膝から離れた。
隣であたしと同じように正座した先生の顔を、恥ずかしくて見られない。
先生は大きく息を吐いて布団の上で大の字になった。
あたしはすぐに先生のすぐ隣にひっついて、
先生の腕に頭を乗せて寝転んだ。
「先生誰にでもこんなことするの?」
しないよ、って言って欲しくて、
じっと先生を見つめた。
「、、しないよ」
「しないで」
「しない」
先生はまっすぐあたしを見てそう言ったあと、
上を向いていた体を横に倒して、
あたしの体を包み込むような体制で目をつむった。
あたしのおでこのすぐそばに先生の唇があった。
あたしは大好きな先生の腕の中で、そのまま眠ってしまった。