先生って言う名前の人

先生の家に着くと、先生はあたしをソファに座らせた。


「どした？なんかあった？」


先生は本当に心配そうな顔をしている。

嬉しくて少しだけ口角が上がってしまう。


「なんだよ。はやく言って、気になる」

「、、んふふ。

話なんてないよ。
誕生日だから先生と一緒に寝たかったの」


先生はきょとんとして、ため息をついた。


「なんだ、悩みでもあるのかと思った」

「ね、いい？誕生日だから」

「ダメ。おばあさん心配するぞ」

「おばあちゃんには先生の家にいくって言ったよ」

「はぁ？勝手だな」

「なんでよ〜。
じゃあ麻美ちゃんに泣いて電話する」

「、、それはめんどくさいからやめて」

「今日は絶対隣に行かないから！いい？」


ほんとは隣で一緒に寝たかったけど、

朝起きて先生が居るだけでよかった。


もう一度お願い、と言うと、先生は呆れたような顔で

「、、わかったよ、風呂入っておいで」

と言ってくれた。



今日は久しぶりに先生と一緒に寝れる。


ほんとは隣で寝たいけどね。