先生って言う名前の人
「先生とバッタリ会っちゃったりしたら危なかったわね」
「、、ほんとだね」
「いつかあるかも知れないもんねえ。
なんか策を考えないと」
そう言っておばあちゃんは晩御飯の支度をしながら、ひとりでぶつぶつ言っていた。
あたしとおばあちゃんは先生が家に来るのがもう当たり前になってたけど、
人から見たら確かに変だよね。
あたしも気をつけないと、と思って、2階の自室に着替えに行った。
着替え終わって先生が来るまで、先生にもらったミュシャの画集を見た。
先生まだかな。
そう思っていると玄関のドアが開く音がした。
今度は先生だ。