先生って言う名前の人
あたしはドライヤーを持ってベッドに座った。
「こっちきて、髪の毛乾かしてあげる」
先生は冷蔵庫からまたビールを出して、素直にあたしの前に座った。
先生の少し伸びた髪の毛は柔らかくて、子供みたいだ。
ずっと触ってたい。
髪の毛を乾かし終わって、あたしと先生はソファに座って一緒にビールを飲んだ。
先生の好きな子って誰?
聞きたい、でも聞けない。
なにも喋らない先生の隣で、あたしの心臓はうるさく音を立ててた。