先生って言う名前の人
お正月も去年と同じように先生とおばあちゃんと3人で過ごした。
去年はおばあちゃんが旅行券当てて、先生と旅行に行ったんだ。
バレないように寝顔にキスしたりして、幸せだった。
先生が実家に帰っている2日間、あたしはおばあちゃんとふたりでご飯を食べて、たくさんお話をした。
「華ちゃん、学校卒業したらどうするの?」
「就職するよ」
「そうじゃなくて。先生のこと」
嬉しそうに問いかけてくるおばあちゃんに、あたしはなんと答えていいのかわからなかった。
「どうするって、、わかんない」
「ずっと一緒に居たいんでしょ?」
「、、、うん」
いくら大好きなおばあちゃんでも、自分の心の声を出すのはなかなか照れ臭いことだった。
「おばあちゃんのことは気にしないで、
一緒に住んだり結婚したりしてもいいのよ」
一緒に住む。
結婚。
そんなこと出来たらいいな、なんてふわっと思っていたけど、
現実的に考えたことはなかった。