先生って言う名前の人
先生の家についてお風呂に入って、
先生と髪の毛を乾かし合いっこするのが週末のルールだった。
今日はあたしの17歳の最後の日だからと言って、
先生は思いっきり甘やかしてくれた。
あたしは明日が楽しみで、じっとしていられなかった。
うずうずしながらベッドに寝転んでいると、先生があたしの体を揺さぶってきた。
「華、28日になったぞ!」
あたしは飛び起きて、自分でおめでとうー!と言いながら先生に抱きついた。
「ふふ、自分で言うなよ」
先生はそう言って抱きしめてくれる。
「じゃあ早くおめでとって言って」
先生はあたしを膝の上に乗せて、あたしの髪を耳にかけた。
「おめでと。愛してる」
何度言われても嬉しい言葉。
誕生日に言われると、これから1年何があっても大丈夫な気がしてくる。
あたしは笑ってありがと、と言って、また先生に抱きついた。