先生って言う名前の人
あたしは泣いて泣き止んでを繰り返して、
先生が病院に行ってからもずっとソファに座ってた。
相変わらずテレビは真っ暗のまま、
無気力なあたしを写していた。
今日はもうこのままソファで寝ようと思った時、また玄関のドアが開いた。
先生かな、、
もう振り返る元気もなかった。
「おばあさん、大丈夫そうだったよ」
後ろから先生の声がする。
帰って来てくれたんだ。
「、、うん」
「お前、ちゃんと食べてんのか」
、、そう言えばお腹空いた。
おばあちゃんが倒れてからほとんど何も食べてない。
「よし、今日は俺がご飯作ってやるからな!」
先生はそう言ってキッチンに向かった。
あたしを気遣ってくれてるのか、やけに明るく振る舞う先生の後ろ姿を見ると、
足が勝手に先生の方に歩いて行った。
「青山、お皿出して」