先生って言う名前の人
お父さんが死んで、夜のお店でバイトを始めた。
、、おばあちゃんには内緒にしてるけど。
「華ちゃん、お金のことは気にしなくていいのよ。
お小遣いならおばあちゃんがあげるし」
おばあちゃんはいつも優しくて、
高校生で両親が居ないあたしのことをすごく心配してくれる。
「ううん、部活もしてないし暇だから。
いただきます」
作った笑顔でそう言って、おばあちゃんと一緒にお昼ご飯を食べた。
あたしがバイトしてるのは、
お父さんが死ぬ前からおばあちゃんは体が悪くて
いつか手術しなきゃいけないかもって
ずっと言ってたから。
おばあちゃんはいらないって言っても毎月お小遣いをくれるし、
あたしは一緒に遊ぶ友達ももう居なくてお金なんて使う時がない。
バイト代はほとんど貯金して、
いつかおばあちゃんと旅行でも行けたらいいなって思ってた。