先生って言う名前の人
「華ごめん、もう一緒にご飯食べれない」
先生が言う。
「なんで?」
「俺お兄ちゃんじゃないから」
「、、なんで?」
あたしは悲しくて、寂しくて、
背中を向けて歩いて行く先生を泣きながら必死で走って追いかけるのに
全然追いつかない。
「、、って、、待って!!」
自分の声で目が覚めた。
ーーーー夢だ、、よかった。
ホッとして起き上がると、先生はソファで静かに眠っていた。
まだ外は真っ暗だけど、街灯の明かりがカーテンを透けて部屋に入って来る。
あたしはソファの前に座って、先生の寝顔をじっと見つめた。
先生の顔はよく見るとまつげが長くて、鼻が高くて、唇も綺麗だった。
指先で先生のほっぺたをぷにぷに触ってみたけど、全然起きない。
先生の寝顔は子供みたいで、
なんだかとっても可愛かった。
あたしは先生の腕の中に潜り込んで、
しばらく先生の寝顔を見ながらもう一度眠った。