先生って言う名前の人
始業式の夜
いつも学校が終わってバイトに行くまでは、
おばあちゃんと一緒にお庭のお手入れしたり、
一緒にテレビ見たり、
一緒に晩御飯作ったり。
あたしは小さい頃からおばあちゃんが大好きで、
いつかおばあちゃんが居なくなるなんて考えたくもなかった。
「じゃあ行ってくるね」
「気をつけてね、華ちゃん」
おばあちゃんは笑顔でいつも玄関まで見送ってくれる。
バイト先は最寄駅の近くで、いつも10分くらい歩いて行く。
通り道の公園にはあたしと同い年くらいのカップルがいつも居て、
楽しそうだなって思いながらバイトに行くのが日課。