先生って言う名前の人
クリスマスイブ。
先生のプレゼントは、おばあちゃんとたくさん悩んで腕時計を買った。
先生喜んでくれるかな。
先生が学校から帰ってくるまでにおばあちゃんとハンバーグを作った。
「そうだ華ちゃん、先生に手紙書こう」
おばあちゃんはそう言って封筒と便箋を2枚出して、先に書き始めた。
「これ書いて、一緒に封筒に入れておいて」
そう言うとおばあちゃんは2階を指差してにこっと笑った。
あたしはうん、と言って2階の自室で先生に手紙を書いた。
おばあちゃんが何を書いたのか気になったけど、あえて読まなかった。
鉛筆で書いては何回も消す。
出来上がった文章は少し淡白な感じがしたけど、
少ない文字に思いを込めて上からペンでなぞった。