先生って言う名前の人
おばあちゃんがお風呂に入ってる間、
あたしはソファで先生の隣に座って、先生の腕に時計をつけてあげた。
先生の顔を見るとずっと優しく笑ってたから、
嬉しい?って聞いたら
とっても嬉しいって言ってくれた。
先生が嬉しいとあたしも嬉しい。
「ひとりで開けちゃったの?」
さっき自分でつけたネックレスに、先生は気付いたようだった。
「だって恥ずかしかったから」
「開けた時の顔見たかったのに」
あたしはなんでかわかんないけど、とっても恥ずかしくなって慌ててネックレスを外した。
「時計つけてあげたから、先生もつけて」
必死の照れ隠しでわざと子供みたいに言った。
先生にネックレスを渡して、
髪の毛を後ろに流して、
先生がつけてくれるのを待った。