君と僕との10日間。
1日目
「残念ながら....。」
声が聞こえた。
悲しそうに俯きつつ、こちらを向く男性の声。
それは僕のかかりつけの医者だった。
僕はその日、自分の体に起こっていることを
知る事になる。
病名はない。
世界で発見されたことのない病気。
いつ死ぬかは、わからない。
幸いなことは死ぬまでの間
症状は少ないということ。
高校1年生の春。
僕の天国へのカウントダウンが始まった。