天神の系譜の奇妙なオムニバス
近藤 敢
土方に並び、沖田が廊下を歩く。
「沖田、貴様は独断専行が過ぎる」
「いやあ、十番隊の隊員に助けを求められたので、一番隊の隊長としてですね…」
「一番隊の隊長だからこそだ」
横目で頭一つ小さい沖田をチラリと見る土方。
「自警団は、天神学園生徒会風紀委員会に代わる、学園の風紀を守る組織だ。その組織の一隊長が、感情に任せてあんな野良犬に咬みついていては困る」
2人は話しながら、校舎内のとある一室に到着する。
天神学園自警団に与えられた一室だ。
「尤も」
土方は部屋の引き戸に手をかけた。
「野良は野良でも、狂犬かもしれんがな」
「沖田、貴様は独断専行が過ぎる」
「いやあ、十番隊の隊員に助けを求められたので、一番隊の隊長としてですね…」
「一番隊の隊長だからこそだ」
横目で頭一つ小さい沖田をチラリと見る土方。
「自警団は、天神学園生徒会風紀委員会に代わる、学園の風紀を守る組織だ。その組織の一隊長が、感情に任せてあんな野良犬に咬みついていては困る」
2人は話しながら、校舎内のとある一室に到着する。
天神学園自警団に与えられた一室だ。
「尤も」
土方は部屋の引き戸に手をかけた。
「野良は野良でも、狂犬かもしれんがな」