天神の系譜の奇妙なオムニバス
そんな古奈美を。
「十一番隊隊長」
リュートは指差す。
「お前も自警団の人間だったのな。武装天使だの天界から来ただの言ってたけど」
「……」
俯く古奈美。
「そうです…本当は、自警団の隊員は、団長以外は、私を含め皆同じ惑星の出身なんです。戦争が続く母星から、この星に逃げてきた難民…運よくどんな種族でも受け入れてくれる天神学園に辿り着けたのに…他の皆はまた争いを望んだ。規律だの風紀だのを重んじるあまり、近藤団長の思想に共鳴して、また母星での過ちを繰り返し始めた」
古奈美は何かを堪えるように、天を仰ぐ。
「争いのない平和な土地に落ち延びる事が出来た。どうしてそれで満足できないんだろう…平和に暮らせるなら、少しくらい羽目を外しててもいいじゃない…」
「十一番隊隊長」
リュートは指差す。
「お前も自警団の人間だったのな。武装天使だの天界から来ただの言ってたけど」
「……」
俯く古奈美。
「そうです…本当は、自警団の隊員は、団長以外は、私を含め皆同じ惑星の出身なんです。戦争が続く母星から、この星に逃げてきた難民…運よくどんな種族でも受け入れてくれる天神学園に辿り着けたのに…他の皆はまた争いを望んだ。規律だの風紀だのを重んじるあまり、近藤団長の思想に共鳴して、また母星での過ちを繰り返し始めた」
古奈美は何かを堪えるように、天を仰ぐ。
「争いのない平和な土地に落ち延びる事が出来た。どうしてそれで満足できないんだろう…平和に暮らせるなら、少しくらい羽目を外しててもいいじゃない…」