天神の系譜の奇妙なオムニバス
知らない土地を旅するのは慣れているティグルだが、流石に人1人を探すのは骨が折れる。

「参りましたわね…何処なんでしょう、天神学園って…」

アマリリスが、ほぅ…と溜息。

と。

「天神学園をお探しですか?」

声をかけられ、2人は振り向いた。

「よかったら、私が案内しましょうか?」

立っていたのはロングの金髪の少女。

アマリリスがハッとする。

「ティグル様!この人について行きましょう!絶対にこの人はいい人です!」

「えっ?でも、さっきの学生と同じ金髪だよ?大丈夫かなあ?」

「大丈夫です!」

アマリリスは馴れ馴れしく、少女の肩を抱く。

「ご覧下さい!このビキニアーマー!この超ミニスカ!露出を嗜む女性に悪人はおりません!このアマリリスには分かります!彼女は次元を超えたハレンチ族の末裔!」

「ハレンチ族…はあ…」

何を言われているのか理解できないまま、その少女…勅使河原 古奈美は間の抜けた返事をした。

< 186 / 770 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop