天神の系譜の奇妙なオムニバス
「そんなすげぇ人なのか、アンタ」

《物を知らんな、お前は。丹下やシン辺りにそっくりだ、その阿呆加減は》

溜息をつく龍娘の言葉に、リュートは驚く。

「シンって…リィシン・グリフィノーか?アンタ曽祖父さん知ってんのか?」

《何?》

今度は龍娘が驚く番だった。

《曽祖父さんだと?お前、シンの曾孫か?》

「やっぱ知ってんのか!俺はリュート・グリフィノーってんだ。ミルトゥワから天神学園に留学してきてる」

《何と…》

感慨深げにリュートを見る龍娘。

《死して尚、奴の子孫を見る事になるとはな。奇縁というのもあったものだ》

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