天神の系譜の奇妙なオムニバス
結論。

「下らない」

あからさまに馬鹿にした顔をして、ダンドリッジは言ってのけた。

「人間とは、どうしてこうも派手な催し物や祭りに興じたがるのだ。喧しい事この上ない」

「ダンドリッジは祭り嫌いなの?」

「サバトならば好みだ」

「そういうR指定かかりそうな宴じゃなくてさ」

ベルは不服そうな顔をする。

「何だマスター、行きたいのか?祭りに」

ダンドリッジはニヤニヤと笑いを浮かべた。

どうせ、綿飴やヨーヨー釣りが目的なのだろう、その辺の初等部の幼年組どもと同じで。

そう言いたげな顔だ。

「行ってくるといい。俺はここで静かに待っている」

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