天神の系譜の奇妙なオムニバス
「でも…」

僅かばかり頬を染め、古奈美は上目遣いでリュートを見た。

「本当に助かりました。有り難う、リュート君」

「今度は自警団の奴らを使った方がいいぜ?親衛隊を操って戦う召喚魔法が得意って設定にすりゃ、自分で戦わなくても怪しまれねぇだろ」

「成程…流石リュート君、そういう厨二設定は得意ですね」

「厨二設定言うな」

顔を顰めるリュートに、笑う古奈美。

「だけど…困った時は、またリュートマンを召喚してもいいですか?」

「…自警団の奴らいねぇ時はな」

古奈美の言葉に、リュートは断り切れずに頭を掻く。

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