天神の系譜の奇妙なオムニバス
襲いかかったのは、その場にいた全員だった。

複数の刀が、袈裟懸け、唐竹、斬り上げ、斬り下ろし、刺突…様々な角度からリュートに振り下ろされる!

無手、しかも同時。

斬殺は必至、運がよくとも四肢の何れかを失う。

そう思われた斬撃は。

「!?」

防ぐどころか、一刀残らず中程からへし折られた。

無論、リュートの繰り出した技によるもの。

彼は素手で刀を受け止め、そのまま折り砕く事を『技ですらない普通の動作』として簡単にやってのけたのだ。

手刀や足刀のみで。

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