天神の系譜の奇妙なオムニバス
数分後。

「失礼します」

愛刀・加州清光を携えた沖田が学園長室に入ってきた。

彼は。

「ヒノモトから来た侵入者の件ですか?」

訊かれる前に自分から語る。

「知ってたのか?」

「学園長が、僕みたいな生徒に直々に訊きたい事があるっていったら、そのくらいしかないんですよ、リュート君」

リュートの方を見て、微笑む沖田。

「で、何をお話しましょうか」

「洗い浚いだ」

ヴラドはギロリと沖田を睨んだ。

「貴様の知っている事、全て話せ」

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