天神の系譜の奇妙なオムニバス
当然ダンドリッジは憤る。

「何が恥ずかしいものか。俺は暗黒の道を歩む漆黒のダンピール、ダンドリッジ・ツェペリだぞ?この深紅の鮮血の貴公子ダンドリッジに、恥じるべき事など微塵もないわ。恥ずかしいのは龍一郎の名字を勘違いして『丹下』にしていた事に気付き、さっき慌てて『橘』に直した理事長の方だ」

いやぁあぁぁあっ、そういう事言わないで傷つくから!

「些事はさておき、真祖ヴラドは俺を恐れたのだ。この俺の暗黒魔界の封印を解いて得た邪悪なる破壊邪神の超魔力をな。それ故に俺を隔離したに過ぎない。ヴラドはツェペリ家当主の座を奪われる事を恐れたのだ」

まぁそれだけ恥ずかしい台詞がツラツラと並べられるお前に、当主を継がせるのは恐ろしいと思うよ?

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