天神の系譜の奇妙なオムニバス
そんな訳で、橘 龍一郎とすず夫妻のもとに養子に出されたダンドリッジ。

養子とはいえ、全く赤の他人扱いされている訳ではない。

『そっちでご厄介になっていなさいね?困った事があればすぐに迎えに行くから』

母ルナからしてみれば、その程度の感覚だ。

しかし厨二病ダンドリッジにしてみれば、このシチュエーションは最高なのだ。

「あまりに邪悪すぎる力を持つが故に、一族にさえ迫害を受けた呪われしダンピール、それがこの俺、ダンドリッジ・タチバナ…真の名は捨てた。忌まわしき過去と共にな」

物凄く悦に浸っている。

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