天神の系譜の奇妙なオムニバス
天神学園校舎のあちこちで、戦闘が始まっていた。

ヴラド学園長が2学期に受け入れた転校生200名。

そのうちリュートを除く全員が、見廻組の隊員だった。

「御存知だったんでしょう?学園長」

「ああ」

学園長室。

窓からの眺望を眺めながら、ヴラドは花龍の言葉に頷く。

「では何故受け入れを?」

「知った事か」

ヴラドは言う。

「来る者拒まず去る者説得。それが天神学園の精神だ。勅使河原を狙っての刺客だろうが人攫いだろうが関係あるものか。もしそういう目的でも」

ヴラドは鼻を鳴らす。

「1人残らず叩きのめせばいい。俺の可愛い教え子に手を出すとどういう目に遭うか、俺の可愛い教え子が体に教え込んでいる筈だ」

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