天神の系譜の奇妙なオムニバス
「さて、腹も膨れた事だし」

リュートは立ち上がる。

「腹ごなしに夜の稽古したら、今日は寝るかな。明日はもう天神に帰らなきゃだし」

「えー、リュー君もう帰るの?」

不満げな顔をする蒲公英とティグル。

「ゆっくりしていけばいいじゃん、学校の単位は、ヴラド学園長にお願いして不正に貰ってあげるからさ」

サラリと悪い事を言う蒲公英ママン。

「そういうズリィのは駄目だ」

軽く母を窘めた後、いつものようにペタペタと、裸足でリュートは歩いて行く。

「また帰ってくっからよ、今回のとこは勘弁してくれよ」

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