天神の系譜の奇妙なオムニバス
☆ベルとダンドリッジ

「各国各血液型の生娘の血を飲み比べが出来る生き血バー」

ダンドリッジ、お前もか。

吸血鬼の家系は非合法な奴ばかりだ。

「大体昼間は眠いのだ。やりたいならマスター達だけでやれ」

「無責任な事言わないで、ダンは教育実習生でしょ、仮にも教師になったんでしょ」

ベルに痛い所を突かれて、ダンドリッジは不満そうな顔をする。

「ダンは『天神のバットマン』とか言われて人気者なんだよね?写真撮影会とかやったら喜ばれるんじゃない?ちっちゃい子供とか」

「好きで人助けなどしている訳ではない。漆黒の闇の帝王たるこの俺が、子供と撮影会だと?子供の夢にまで出てきて泣くだけだ」

「そんな事ないよ、子供は強くてかっこいいヒーローには憧れるし」

「……」

満更でもない顔のダンドリッジ。

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