天神の系譜の奇妙なオムニバス
そりゃあ、連れ出せって言うなら連れ出すが…。

「何でだよ、古奈美は茶屋やるんじゃねぇのかよ?」

「ええ、だから休憩中に、連れ出してあげて欲しいんです」

「?…何でだ?」

「いや、だから…遊びに誘ってあげたら、勅使河原さん喜ぶじゃないですか」

「んじゃ沖田が誘ってやったらどうだ?」

「いやいや、そこは僕じゃなくてですね、リュート君の方がいいんですよ」

「???」

鈍いなこの人、もう斬殺しちゃおうか。

そんな事を思わなくもない沖田。

「いいですか?約束ですから。ちゃんと連れ出してあげて下さいね?」

< 449 / 770 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop