天神の系譜の奇妙なオムニバス
「残念喫茶ですね…雰囲気は悪くないのに…」

「てか、何であんな顔出しNGの奴が店やろうと思ったんだか…」

口々に言うリュートと古奈美。

初見殺しにも程がある。

隠密喫茶というか、ある種のサスペンスだ。

命を狙われていると思われても仕方がない。

待っている間に、ペラペラとお品書きを捲るリュート。

「あ、佐助、俺みたらし団子も追加で頼むわ。朝飯食って来てねぇからよ」

「御意」

返事だけあって、また静寂に包まれる店内。

どうしてBGMくらい準備しておかないか。

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