天神の系譜の奇妙なオムニバス
しかし、泣かれたとしてもそれはそれ。

警察よりも頼りになる天神のヒーローに、多くの人々が撮影やサインを求める。

「本来は気安い調子で話しかけられるのは気に入らんのだがな(ニヤニヤ)今回は特別に相手をしてやらん事もない(ニヤニヤ)昼間は眠いのだ、手短にしろよ(ニヤニヤ)」

いつもとは別の意味で、口角がつり上がるダンドリッジ。

「あ、あの」

ひ弱そうな少年が、オズオズとダンドリッジに歩み寄る。

「あ、愛用の銃を見せてもらえませんか…?」

その発言に、ギロリと少年を睨んだダンドリッジは。

「こうか?」

クライムとパニッシュメントをインバネスコートの中から取り出す。

頼みもしないのにポーズまで決めるサービスぶりだ。

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