天神の系譜の奇妙なオムニバス
屋台の中の長椅子に、リュートと古奈美は並んで座る。
反対側の端の方には、男性客が座っているのみ。
あとは客がいない。
「何にしましょうか、リュート君」
「そうだな…」
見たところ、麺の種類が選べるようだ。
「普通や柔らかめ、固めってのは分かるけど、バリカタやハリガネってのは何だろうな?」
メニューを見ながら首を傾げるリュート。
屋台を切り盛りしている店主の生徒に訊こうとして。
「バリカタは固めの更に上の固さの麺、ハリガネは更に上、ほぼ湯通ししたのみの状態の麺だ。通好みだから一見客は普通にしておけ」
反対側の席でひたすらにラーメンを啜っていた男性客が言う。
「因みにここの売りのニンニクラーメンは、ニンニクが効きすぎて食った後の匂いが凄い。この後、勅使河原にキスするつもりなら、別のメニューを選ぶ事だな」
そうアドバイスをしてくれたのは、よく見るとヴラド学園長だった。
反対側の端の方には、男性客が座っているのみ。
あとは客がいない。
「何にしましょうか、リュート君」
「そうだな…」
見たところ、麺の種類が選べるようだ。
「普通や柔らかめ、固めってのは分かるけど、バリカタやハリガネってのは何だろうな?」
メニューを見ながら首を傾げるリュート。
屋台を切り盛りしている店主の生徒に訊こうとして。
「バリカタは固めの更に上の固さの麺、ハリガネは更に上、ほぼ湯通ししたのみの状態の麺だ。通好みだから一見客は普通にしておけ」
反対側の席でひたすらにラーメンを啜っていた男性客が言う。
「因みにここの売りのニンニクラーメンは、ニンニクが効きすぎて食った後の匂いが凄い。この後、勅使河原にキスするつもりなら、別のメニューを選ぶ事だな」
そうアドバイスをしてくれたのは、よく見るとヴラド学園長だった。