天神の系譜の奇妙なオムニバス
「…僕は…勅使河原さんの同行を依頼されました」

「古奈美の護衛か?」

「表向きには…」

沖田は帯刀した大典太の柄を握り締める。

「政府の真の目的は、東郷 隆盛の暗殺です」

「「!!」」

リュート、そして古奈美さえも聞かされていなかった真実に、その場にいた全員が驚愕する。

「あ、暗殺っ?東郷さんを?」

古奈美の言葉に、沖田は頷く。

「維新政府側随一の人斬りだった、僕の腕を見込んでの事だそうです。人斬り鬼と謳われた僕の手で、ヒノモト転覆をはかる東郷 隆盛を討ってほしいと」

「嘗めてんのか、くそう!」

リュートが荒れて、教室の机を引っ繰り返した。

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