天神の系譜の奇妙なオムニバス
「貴様!」

抜刀する沖田。

しかし、その握った大典太に。

「!!」

伊蔵の放った鎖分銅が絡みつく!

「東郷さん…」

強い眼差しで、東郷を睨む古奈美。

「時代に逆らうには、こうする他ないのだ」

東郷は言う。

「会談で食い止められるほど、このヒノモトの時代の奔流は穏やかではない。力で押し通るしか、儂ら武士の生き延びる道はないのだ」

無念さを噛み締め、東郷は座布団の脇に置いておいた得物…槍を振り上げる。

「出来る事なら古奈美姫…お前の白無垢姿でも拝みたかったものだがな」

「や…」

大典太を封じられたままの沖田が、叫ぶ!

「やめろぉおぉぉぉおぉぉ!」

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