天神の系譜の奇妙なオムニバス
途端に、ワッッッッッッッッ!と。

周囲から悲鳴と歓声と怒号と絶叫と阿鼻叫喚。

士族も警官も野次馬も、意味不明言語不明瞭な大声を上げる。

再び騒乱勃発だ、誰か警察もってこい。

「グ、グ、グ、グリフィノーといえば、ミルトゥワを救った英雄の聖名ではないかっ?」

「そうよ、神にも等しい尊き御名!」

「そこの御家に嫁ぐとなると、古奈美姫もいよいよ神の域に!」

「古奈美神か!」

「天照古奈美神!」

「いやいや、リュート様が勅使河原将軍家に来て下さるという可能性もあると仰られていたぞ!」

「武に秀でたグリフィノーの御子息が、ヒノモトの将軍にっ?」

「それは猛々しくも勇ましい!」

「暴れん坊将軍になりそうだな!」

「グリフィん坊将軍!」

今言った奴、ちょっと出て来い。

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