天神の系譜の奇妙なオムニバス

ヒノモト内務卿杯武道大会

10月某日。

ヒノモトの地に、リュート、ダンドリッジ、沖田、佐助の4人が訪れた。

「お?佐助、珍しく天井裏から出てきてんじゃねぇか」

リュートが佐助と肩を組む。

「お前も武道大会出るのか?」

「はい、俺は招待ではなく、一般参加ですが」

佐助は目を閉じる。

「…近頃俺の事を、『天井裏から喋るだけのコメディリリーフ』と思っている読者が多いのではないかと危惧しまして…」

忍なのに忍ばない佐助の切実な事情。

「俺の愛刀が暗殺刀・毒狼というのも、もう忘れておられる方々が多数なのではないですかっ?」

「覚えてるって、ドクオオカミだろ?」

「ドクロです!暗殺刀・毒狼(ドクロ)!リュート殿わざと言っておられますかっ?」

普段隠れてばっかいるからだよ。

< 631 / 770 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop