天神の系譜の奇妙なオムニバス
「派手にやっている…まぁせいぜい張り切るがいい」

二挺拳銃を手にしたまま、大混戦の中を棒立ちなのはダンドリッジ。

足元に勢いよく倒れた敵をゆっくりと跨ぎ越え。

「俺の為にしっかり頭数を減らせ。俺の手間が減るようにな」

いつものように薄く笑う。

その側頭部を狙って撃ち込まれた弾丸を。

「フン」

パニッシュメントの銃身で容易く受け止める。

彼は切れ長の眼で弾道の先を見据え。

「がっ!」

パニッシュメントの片手撃ちで、建物の屋根の上に潜んでいた狙撃手を、逆に狙撃して仕留める。

「鉛製の丸玉…火縄銃如きでこの俺を討てると思ったか」

銃身に傷をつけた弾丸を拾い上げながら言うダンドリッジ。

「かといって」

背後で二挺拳銃を交差させ、奇襲の青龍刀の斬撃を受け止める。

「近接戦闘に弱いという判断も間違いだ」

肩越しに敵を睨み、口角をつり上げるダンドリッジ。

すぐにこの敵は後悔する事になる。

狙うならば、別の相手にすればよかったと。

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