天神の系譜の奇妙なオムニバス
「女王」
ティグルが問い掛ける。
「リュー君は、何でこんな事になったんですか?」
折角強くなった弟が、その努力の末に得た技の数々を使えなくなってしまうかもしれない。
兄としては不憫でならない。
《……》
僅かばかりの沈黙の後、女王は語る。
《リュートは、分不相応な精霊召喚を行いました。魔力量に見合わぬ雷の精霊女王召喚、詠唱の改竄とその失敗、暴発による心停止の危機…それにより、精霊達はリュートから乖離しました》
「分不相応…」
古奈美が呟く。
「それは…」
リュートが言う。
「精霊達が、俺を見限ったって事か?オメェみてぇな未熟者には、もう協力してやんねぇって事か?」
ティグルが問い掛ける。
「リュー君は、何でこんな事になったんですか?」
折角強くなった弟が、その努力の末に得た技の数々を使えなくなってしまうかもしれない。
兄としては不憫でならない。
《……》
僅かばかりの沈黙の後、女王は語る。
《リュートは、分不相応な精霊召喚を行いました。魔力量に見合わぬ雷の精霊女王召喚、詠唱の改竄とその失敗、暴発による心停止の危機…それにより、精霊達はリュートから乖離しました》
「分不相応…」
古奈美が呟く。
「それは…」
リュートが言う。
「精霊達が、俺を見限ったって事か?オメェみてぇな未熟者には、もう協力してやんねぇって事か?」