天神の系譜の奇妙なオムニバス
佐助は雪村を庇うように立ち、背中に背負った忍刀を抜刀する。

「暗殺刀・毒狼(ドクロ)。鞘内に流し込んだ百種の毒は、蠱毒の如く猛毒と化している。この毒に浸け込んだ刃は、猛牛すら仕留める」

「牛程度と一括りか。嘗められたもんだ」

クライムとパニッシュメントを交差させて構えるダンドリッジ。

その銃口が。

「消えろ、雑魚」

火を噴く!

放たれた454カスール弾は、佐助の胸部と腹部に命中!

喀血する佐助。

しかし。

「ケプラー繊維も編み込んだ鎖帷子だ、威力があろうと俺の体を貫通は出来ん」

454カスール弾に撃たれたにもかかわらず、佐助は足を止める事なく、ダンドリッジに肉薄!

その毒狼の切っ先を、ダンドリッジの頬に掠めさせる!

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