君影草
内心は、俺に構ってくれて嬉しいんだけどね。


しばらくボーっとしてから、ふと自分がかけている眼鏡を外してまじまじとみる。

あいつと同じいや、色違いの眼鏡。

なんとなく、眼鏡を新しくするときに色違い選んじゃったんだよね。

あいつは嬉しそうに

『色違いだね!』

って言ってたけど。

普段はあんまり感情表現がないから、言われた時はめっちゃビックリしたよ。

なんでも、後からきいたら、皆眼鏡かけてる子同士で色違いにしてたのが羨ましかったらしく。
< 4 / 5 >

この作品をシェア

pagetop