【完】☆真実の“愛”―君だけを―2


「相馬?私、金魚すくいしてくるね」


例え、どんなに行動が急だろうが、


「ん、ああ」


沙耶は、そういう女。


誰にも囚われることもなく、


縛られることもなく、


思い立ったら、自分の思うままに動く。


そんな、女だ。


下駄を鳴らして、金魚すくいをしに行く沙耶の背中を眺めて、思う。

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