【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
「あ!兄さん、お帰りー!」
「おう……って、なんだこりゃ」
相馬に連れられて、御園家にお邪魔すると。
「やっほー!」
何故か、御馳走を囲んでいる人たちがいた。
「大きくなったな、相馬」
「わっ……陽向さん、お久しぶりです」
「しっかり、やれてんじゃねーか。仕事関係で、何かあったら言えよ?手は、貸すから」
「助かります、陽希さん」
「あ、でも、女関係はパスな。面倒だから」
「……最近は、大丈夫ですよ」
黒髪の品の良い、着物を着た男性……おんなじ顔が、二つ。