【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
■相馬side□



何千年と生きてきた。


人外の者として。


いまいち、人間の生き方がわからない。


俺は、もう、人間なのに。


“御園相馬”という人間で、“草志”をナカにすまわせているだけの人間なのに。


前世の記憶があるぶん、混乱する。


どうすれば、抜け出せるのだろうか。


嗚呼、今日も月は美しい。


濁りなき、美しさ。


それは、月姫のようで……


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