【完】☆真実の“愛”―君だけを―2



「始業式~!」


高校、三年生になりました。


「沙耶、朝御飯、出来てるわよ」


「ありがと、お母さん」


一年が早かったような、短かったような……(思い出をすっ飛ばして、ごめんなさい)ともかく、思い出すと、記憶を染めるのは、すべて、相馬との記憶だ。


当たり前か。


出逢い、付き合い始めたのが、その一年の間だったのだから。


相馬と出逢ってから、朝陽のことで自分を責めることが少なくなってきたような感じがする。


相馬の言葉と、力が、私を生かす。

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