【完】☆真実の“愛”―君だけを―2



むかしむかしの話だよ。


一人の少女が恋した相手は、
何も持たない一人の青年。



―それでも、妾にとっては最高の人じゃった―


月が照らす。

闇を暴く。


そのもとで静かに瞳が交差する。


触れあい、生まれた熱を抱いて、


少女たちは永遠の時に降り立ちた。


―ねぇ、知ってる?―

―なぁに?―


―むかしむかしの話だよ…―


静かに眠る佳人のもとに、


薄紅色の花が咲きました。


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