【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
見つめる、真実
■相馬side□
初めてだった。
沙耶が、震えているのは。
恐らく、彼女が感じたのは、絶対的な恐怖。
そうじゃないと、人間は、ここまで震えない。
俺の首にしがみついて、普段だったら、甘えることが嫌だから、自分で歩くと言う彼女も、今日ばかりは、俺の言う通りに、俺に甘えてきた。
それだけ、恐かったのか。
彼女が、何を見たのか。
そんなことは、この異常な空気を見れば、嫌でもわかる。
動き出したのだ。とうとう。
初めてだった。
沙耶が、震えているのは。
恐らく、彼女が感じたのは、絶対的な恐怖。
そうじゃないと、人間は、ここまで震えない。
俺の首にしがみついて、普段だったら、甘えることが嫌だから、自分で歩くと言う彼女も、今日ばかりは、俺の言う通りに、俺に甘えてきた。
それだけ、恐かったのか。
彼女が、何を見たのか。
そんなことは、この異常な空気を見れば、嫌でもわかる。
動き出したのだ。とうとう。