【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
自分の罪が、重いのなら。
なら、全てを償えるように頑張るから。
だから、隠し事はしないで。
もう、孤独を感じるのは、嫌なの。
色々な思いが、渦巻く。
(私は、何なの……?)
薫たちと、出逢った頃から気付いてた。
飛鷹と、出逢った頃から気付いてた。
“姫宮夏翠”の私と接するときは、彼らも普通でいてくれる。
でも、たまに。
たまに、私を見て、何かと“重ねてる”
それが、嫌だ。
私を見てほしい。
昔の姿が、なんであろうと。
私が何をして、皆が傷ついているのか、教えてほしい。
「私にも、できることがあるかもしれない!教えてよ!ねぇ!!飛鷹!」
「夏翠……」
「私のせいで、人が傷つくのは、もう嫌なの!」
しがみついて、泣きじゃくる。
愛しているから、教えてほしい。
一人にしてほしくないの。