【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
愛撫される間は。
……どうか、この時間は。
それだけで、私は頑張れる。
彼が私の生きる希望に、
光になってくれている。
自分が誰かの役に立っているとか、そんなことは全くわからないけれど。
彼が、教えてくれるから。
私は、私のままでいたい。
それが、その想いが、どれだけ大それた願いとしても。
願わずには、いられない。
(最初で、最期のお願いだから……)
夢を見たい。
少しでも、幸せだと思える夢を。
彼に抱かれて眠れるならば、今夜は夢を見ずに眠れる気がしてた。
次、目覚めたときには笑って見せるから。
貴方が望むままに、笑って見せるから。
だから、今だけ。