【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
契約カレカノ
生きる源、封力石。
『……なんだ、これ?』
首をかしげた、十三人。
教えた沙羅妃は、微笑んで。
『そなたらには、巫女がいる。その巫女を見つけたら、それを与えよ。巫女は、お前たちと同じ力に満ち、お前たちの助けとなり、いつしか、心の支えとなるだろう』
差し出された、封力石。
赤色、水色、銀色、瑠璃色、茶色、薄紫色、金色、群青色、若紫色、白色、薄緑色、菜の花色、黒色。
『お前たちの瞳の色と同じだ。美しいだろう?』
その封力石は、消えることはなかった。
巫女が死んでも、”姫“が消えても。
『月姫、沙羅、紅鈴……どうすれば、良いんだ。教えてくれよ』
お前たち、”姫“のいなくなった世で、俺らが生きる意味とはなんなんだ?