【完】☆真実の“愛”―君だけを―2


「……大丈夫だ、絶対に守り抜いてやる」


再び、落ちていきそうになった意識を救ったのは、相馬の声。


なら、私が抱きついているのは……


「……そぅ、ま……?」


「ん?起きたのか?」


紛れもなき、私の契約相手。


「……っ、ごめん、昨日……」


取り乱して、何たるところを見せて……


謝らなければならない。


とりあえず、ベットの上に座り、相馬が座ったのを見届けてから対面して、いろいろと考えた。


えーと、まずは……


なんか、手に終えないことをやり過ぎて、何から謝って良いのやら……


訳がわからず、おまけに言葉が出てこない。


なるべくなら、昨夜のことには触れないでもらえると助かるのだが。


いや、でも、そんなことを言える立場ではなくて、えーと……


頭の中がぐちゃぐちゃになって、何を話せば良いのかすら、わからなくなってきた。


えーと……

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