【完】☆真実の“愛”―君だけを―2


私が一番、気にしていること……私の罪。


『ねぇ、アイラ、朝陽、二人でお出掛けしてきなよ!』


その日は、二人の結婚記念日だった。


だから、その間に、春ちゃんとサプライズの準備をしようという話になった。


最初は躊躇っていた二人だったけど、ずっと、二人の時間がなかった二人は、嬉しそうに出掛けていった。


私が、五歳の時の話。


私の両親は、相変わらず仕事で。


雪の降る、日のことだったの。


二人は、車で出掛けていったわ。


そして、帰ってこなかった……永遠に。


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