【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
望まぬ命、希望の命
□京子side■
「……で、これはどういうことや?」
時は、10月。
広間にいた面子を見て、首をかしげる。
「ごめん、京子。今日しか、時間がなくて……」
「真琴はええよ。時間ないことは、知っとる。売れっ子は、大変やけんな」
モデルデビューをしてからというもの、テレビで引っ張りだこな幼馴染みは、苦笑する。
「休みたいんだけどね、なんか、休める雰囲気じゃなくてさ」
人の期待に、精一杯応えるタイプの真琴は疲労していた。
そんな真琴を支えるのが。
「今日ぐらい、休まなくて大丈夫ですか?」
隣に座る、真琴の恋人。
「ごめん、哉(はじめ)」
「いえいえ」
カメラマンだという、彼は真琴の良き理解者で。
「京子さん、お久しぶりです」
「久しいな。ところで……そこにいるやつは、追い出してもらおか」
チラリ、と、目を横に動かせば。
「……酷くない?俺の扱い」
と、何故か、ずーっと、居座っていやがる悠仁がむすくれた。
「……で、これはどういうことや?」
時は、10月。
広間にいた面子を見て、首をかしげる。
「ごめん、京子。今日しか、時間がなくて……」
「真琴はええよ。時間ないことは、知っとる。売れっ子は、大変やけんな」
モデルデビューをしてからというもの、テレビで引っ張りだこな幼馴染みは、苦笑する。
「休みたいんだけどね、なんか、休める雰囲気じゃなくてさ」
人の期待に、精一杯応えるタイプの真琴は疲労していた。
そんな真琴を支えるのが。
「今日ぐらい、休まなくて大丈夫ですか?」
隣に座る、真琴の恋人。
「ごめん、哉(はじめ)」
「いえいえ」
カメラマンだという、彼は真琴の良き理解者で。
「京子さん、お久しぶりです」
「久しいな。ところで……そこにいるやつは、追い出してもらおか」
チラリ、と、目を横に動かせば。
「……酷くない?俺の扱い」
と、何故か、ずーっと、居座っていやがる悠仁がむすくれた。